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社員の仕事への熱意と達成感の源は何か(3)

2014年01月08日 12:40

企業によっては、企業(理念)を中心に、自社の上位概念を構築している場合も非常に多い

 例えば、

 

  「社会と自然環境を尊重する」、「社員がその一員であることに誇りを持てる企業になる」、

   「人のやらないことをやる」、 「つねに一歩先んずる」、「顧客の期待を超える」等といったものである。

 しかし、これはこれで唐突感を否めない。なぜ、その
企業(経営)理念なのかという疑問が残るからである。


 

そもそも企業(経営)とは、経営者の個人的価値観に基づく企業としての信念(信条)であるはずであるから、

理念を語る前に経営者としての信念や信条を語らないことには、ともすると第三者的な立場に陥りやすい社員が、

この崇高な理念を腹に落とすことは難しい。

 とすると、このようにして掲げる理念に基づいて、社員が、妥協を許さないこだわりをもって
仕事に取り組んで

くれるかどうかは、はなはだ疑問である。また、意思決定や行動の規範、成功のための鍵、あるいは、経営者の

強い意思を表すものと受け止めてくれるかどうかについても疑問が残る。


 

こうした企業の上位概念を整えるためには、まずは、原点に立ち返らなくてはならない。ここで言う、

原点に立ち返るとは、「我が社は、いったい、何を武器にして、何処を目指しているのか」という

「企業の営みの根源」を再度、はっきりさせることである。

 武器とは、言うまでもなく、製品・サービスを通じて顧客に提供できる、その企業固有の価値のことである。

こうした考え方は、欧米流でいうところの「事業コンセプトの確立」で、日本においても「ビジョニング」等

という言葉で実践されているが、何ぶんにも、「仏作って魂入れず」の状態が多く、形骸化しているケースが

ほとんどである。

 前述の
企業(経営)理念、企業が目指すところのもの、ビジョン、共通の価値観等といったものを形骸化させない

ためにどうするかを考えなくてはならない。



 では、社員に違和感や、疑問を感じさせず、且つ、社員一人ひとりが、熱意を持って日々の仕事に取り組むことが

できるような企業の上位概念とは、どのようなものなのか。あるいは、言葉の羅列や形骸化した企業(経営)理念で

はなく、妥協を許さないこだわりをもった仕事をしてもらうための企業の上位概念とは、どのようなものなのかである。

 次回からは、この「企業の上位概念」のあるべき姿について考えていくことにする。

以上 ビジネスプロセスエンジニア  佐藤 誠


 


 


 


 


 



 


 


 

 

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